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日本一高い山、富士山は「眺める山」だと言われています。
形の美しさはもちろん、昔から絵の題材として取り上げられてきました。
富士登山歴630回を超える登山家曰く、2.3回登っただけでは富士登山の魅力を全てわかるわけではないと仰っていますが…
富士登山歴630回を超える登山家(右)
そんな日本一の山に、もし登るとなったら…?
この記事では、登山初心者でも富士登山を成功させる、Tipsを紹介します!
夏でも厚着必須のわけ
富士山が山開きするのは夏です。
でも夏だからといって、軽装で登山靴ではない靴で行くことも、とても危険だということを知っておいてください。
薄着だけで行くのもご法度です。
もしこの掟を破るのなら、命の保証はないということを覚えておいてください。
もう一度言います。富士登山はなめたらあかん。
六合目までは薄着でも問題ないですが、
照り付ける太陽、紫外線を直で浴びるので、
日焼け対策として薄手の長袖を羽織ったり
アームカバーやサングラス、帽子はあったほうがいいです!
七合目あたりから標高3,000m近くになり、寒さを感じてきます。
北アルプスの山頂と同じくらいの高さです。
体温を下げると体力も奪われるので、雨具がウィンドブレーカー代わりにもなるので着用しましょう!風もさえぎるものがないので、強めです。
八合目の宿舎に泊まりましたが、本当に寒いです。
真冬並みの寒さで、雨具、フリース、防寒具全てを着こんでも足りないくらいです。
ホッカイロを持っていくこともおすすめです。
山頂と六合目の服装の違いをご覧ください。
気候が全然違います。
登山初心者はレンタルで一式揃えるのがおすすめです。
持っていないものがあればここはケチらず、借りるか、買いましょう。
これも持っていくと便利
サポーター
富士登山前に他の山に登ってトレーニングを積んだとしても、やはり山では何が起きるかわかりません。少しでも自分の体を気遣ってあげましょう。
サポーターがあなたの一歩を支えてくれますよ。
行動食
皆さんが思うよりも、富士登山は体力が必要です。
片手でサッと食べられるものにしましょう。
アーモンドチョコレート、プロテインバー、ドライフルーツ、SAで買ったメロンパンなど….
リフレッシュは大事!水分補給も忘れずに。
耳栓
宿舎で寝袋に入って雑魚寝します。
少しでも疲れをとるためにも、休息の邪魔をしないよう、耳栓を持っていくことをおすすめします…。
富士登山の魅力
登山では、標高によって気候が違い、植物も変わっていくことや、
見晴らしの良い景色が楽しめるのも魅力ですが、
富士登山は植物というよりも、ひたすら岩、石、砂…
ずっと同じ景色です(笑)
ただ雲よりも高いので、運が良いと雲海が見れます。
八合目で寒さに震えながらふと景色を見ると、
改めて自分がとんでもないところにいるんだと再認識させられます。
日没時の雲の絨毯は心が震えそうな美しさです。
そして、さすがは日本一の山「富士山」
その頂を目指して、世界中から登山者が来ます。
そこでの出逢いもまた、富士登山の魅力です。
富士登山が教えてくれること
富士山での食事はとても貴重。
普段通りの食事とはいきませんが、食べられるだけでも有難いです。
水も電気もガスも当たり前のように使っていると、すっかりその有難さを忘れてしまいます。
具がほとんどないレトルトの普通のカレーライスなのに、浸みるんですよね…
カップラーメンも富士山では1,000円もします。
高級ラーメンでなく、スーパーで安く手に入りそうなカップラーメンです。
お湯が貴重ですから…
おでんも疲れ切った身体を癒してくれます。
また、下山後に出来立てのご飯を食べると、より一層、食事の有難みを感じます。
そして富士登山は危険が伴います。
高山病になることもあり得ます。
自分自身で登り続けられるのか、それともやめるべきか適切な判断をするのも要です。
ただ、自分で適切な判断をするのが難しい状況も出てくると思います。
そんなときこそ、チームワークでメンバーの小さな変化にも気付き、フォローしあいましょう。
ご来光を拝むために富士登山に挑戦したものの、やはり天気に左右されるのが登山の定め。
たとえご来光が拝めなかったとしても、登り切ったときの達成感は裏切りません。
登って初めて気付くのは、本当のゴールは登頂しきることではないということ。
登るからには山頂まで行きたいですが、何よりも大事なのは無事に下山することです。
皆さんがもし、富士登山に登ることになったら、このことを覚えておいてください。
富士山は登って初めて、ひとりひとりにそれぞれの答えを与えてくれます。
P.S. 辛いとき、仲間からのエールが一番の支えでした!